副皮切除手術
小陰唇と大陰唇の間にヒダがある(副皮切除術)

副皮とは・・・
副皮は、小陰唇と大陰唇の間の上方にある、小陰唇につながる皮膚のことです。
小陰唇肥大やクリトリス包茎があると、副皮も肥大していることが多く、これらの手術と一緒に行うことがほとんどです。
副皮は手術していないクリニックも多いですが、デリケートゾーンの見た目のバランスに大きく影響しているだけでなく、ヒダの間に垢がたまりやすいため、臭いや汚れの原因となり衛生的にも不必要なものです。
また、小陰唇が肥大しているときには目立たなくても、小陰唇だけを手術で小さくすると今度は副皮の方が目立ってしまう、ということもありますので、小陰唇縮小手術をされるときは、副皮があるかどうか、もしある場合は副皮切除もした方がいいかどうかを、カウンセリング時にしっかりと相談されることをおすすめします。
副皮切除手術が必要な症状
副皮はもともとないのが正常ですが、片側だけある場合や両側ともにある場合があります。
また、副皮の大きさや位置も個人差が大きい部分です。
小陰唇とつながっているため、小陰唇を縮小するためには副皮も一緒に切除する必要がある場合も多いです。
- ・副皮が片側もしくは両側あり、小陰唇と一緒に切除する必要があるもの
- ・副皮があるが、小陰唇の切除には影響しないもの
(この場合は、見た目をきれいにされたい方には切除をおすすめしています) - ・小陰唇は問題ないが、副皮だけ肥大しているもの
このように副皮の状態は様々ありますので、手術が必要かどうかわからない方は、お気軽に診察へお越しください。
副費切除手術の流れと当院の手術の特徴
手術時間 | 20分から30分(大きさなどにより、長くなることもございます) |
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麻酔方法 | 麻酔方法 局所麻酔、ご希望により笑気麻酔、静脈麻酔もございます。 |
手術料金 | 両側 180,000円 片側 100,000円 |
お客様のお困りの内容をお聞きし、手術が必要かどうかを判断するため、診察をさせていただきます。
ご希望の方には写真でシミュレーションを行いますので、どの部分が副皮なのかもご確認いただけます。
小陰唇肥大を伴っていることが多いですので、全体的なバランスを考えて手術のご提案をさせていただきます。
手術をお決めになられましたら、ご都合の合う日時をご予約いただきます。
ご遠方の方やご来院日をできるだけ少なくされたい方は、前もってご相談いただきましたらカウンセリング当日の手術も可能です。お気軽にご相談くださいませ。
カウンセリングでご相談したとおりにマーキングをし、局所麻酔を行います。
局所麻酔の痛みがご心配の場合は、吸入麻酔や静脈麻酔を併用していただけますのでご安心ください
メスで表面を切開します。レーザーは切開面が焼けて傷あとに影響するため使用しません。
その後、ラジオナイフ(高周波メス)を使用しますので、傷をもっともきれいにかつ出血を最小限に抑えることができます。
その後、何層にも分けて形成外科縫合します。
楽な連続縫合や皮膚用ボンド(粘膜およびその近くの部位での使用は禁止されています)などは一切使用しません。
1か所ずつ細かく、さらに糸の跡が残らない方法で縫合していきます。
そのため、手術後の傷跡はほぼ消えてなくなります。
手術時間は大きさや形にもよりますが、15~20分前後になります。
他院での手術時間よりは少し長めかもしれませんが、時間をかけた丁寧な手術が当院のこだわりです。
手術中は、音楽を聴きながらリラックスした状態ですごしていただきます。
リカバリー室でお茶を飲んでいただきながら30分程度、お休みいただきます。
傷の状態を確認し、問題がなければそのままご帰宅いただけます。
縫合へのこだわり
①医療用ボンドは使用しません。
医療用ボンドは縫合の手間がかからず、技術のないドクターでも簡単に使用できますが、傷跡のエキスパートである形成外科では絶対に使用しません。
なぜなら、形成外科の技術をもってすれば、糸で縫合する方法が一番傷跡がきれいだからです。
また、医療用ボンドは、粘膜およびその近くの部位での使用が禁止されています。
ボンドの化学成分が過剰に吸収されることや、粘膜への刺激が強すぎることなどの危険があります。
②糸へのこだわり
溶ける糸だと傷跡が残るというご心配をされている方も多いですが、全くの間違いです。
傷跡が残るのは糸が原因ではなく、縫合技術によるものです。
手術後に糸の刺激がお肌へのストレスにならないように、当院では一番やわらかく負担の少ない糸を使用しています。
副皮切除手術後の経過と注意点
痛み:手術当日~1,2日は痛みがあることがございますが、痛み止めの内服で日常生活は可能です。
すぐにお仕事をされている方も多いですが、ご心配な方は翌日までお休みされると安心でしょう。
出血:手術当日~3日くらいは、傷口からにじむ程度の軽い出血があります。
出血のある間は、ガードルなどで圧迫をしていただきます。
シャワー:手術当日から可能です。シャワーをすることで清潔を保ち、感染を防ぎます。
抜糸:術後10日目から可能です。チクチクとした軽い痛みがあります。ご心配の方は笑気麻酔を使用できます。
性交渉、運動、プール、温泉:術後2週間目から可能です。基本的には傷が落ち着き、感染のリスクがなくなりましたら大丈夫です。
傷について:術後1カ月で大きな腫れはなくなり見た目は落ち着きます。ですが、まだ傷が治っている途中ですので、傷に硬さがあったり、時々ぴりっとした痛みや違和感があることもあります。個人差はありますが、術後3~6カ月で完全に落ち着いた状態になります。