コラム
2026年01月07日
膣萎縮の治療って何するの?
・膣萎縮とは?
最近とっても増えているのが、膣萎縮のご相談。
更年期に入って女性ホルモンが減ることで、膣の軟膜が硬くなって乾燥してくる病態です。
症状としては、性交痛が最も多く、あとは乾燥やひりつき、いやな臭いなど![]()
昔は婦人科に行って相談しても、「もう閉経してるからね~、みんなそうだよ」なんて言われてあきらめるしかなかったのですが、
最近は積極的に治療をしましょう
という風潮になってきました。
・膣萎縮の治療方法
大きく分けて3種類あります。
①女性ホルモン補充(内服、外用、膣剤など)
原因が女性ホルモンの低下なので、減ったホルモン補充すれば確実に改善します。なので、一般の産婦人科ではホルモン補充をすすめられることが多いです。
内服や外用薬などスタイルは様々ですが、膣の症状だけなら、女性ホルモンの膣錠を処方されると思います。
ただ、この膣錠は欠点があって、そもそも乾燥しているからまず錠剤が痛くて入れにくい
さらに、中が乾いているから錠剤がなかなか溶けないんです。そのため、途中でやめてしまう方が一定数いらっしゃいます。
また、乳がんの既往はある方はホルモン補充療法ができないので、そこも注意が必要です![]()
②炭酸ガスレーザー(フェムタッチ)
粘膜の浅い部分を加熱
→ 上皮細胞の分化促進、毛細血管の血流アップ
、水分保持力アップ
→ 硬くなった膣粘膜が柔らかく潤った若々しい状態へと改善![]()
効果だけ見ていたらとても素晴らしいですね。
でもそんなレーザーにも短所はあります。
「痛み」です![]()
萎縮している膣は、触っただけで痛いし場合によっては出血もします。なので、レーザーを照射すると当然痛いし出血することも多いです。
でも、頑張って治療を続けていくうちに萎縮は改善されますので、そうすると痛みや出血もどんどんなくなっていきます![]()
フェムタッチは炭酸ガスレーザーの中では痛みが少ないレーザーなので、途中でやめて~となるほどの痛みはありません。
レーザー治療は、最初さえ頑張れば、後はどんどん楽になっていきますので、とにかく頑張って続けることが大事です![]()
個人差はありますが、1か月間隔で3回照射すればかなり改善する方がほとんどで、その後は3か月から6か月間隔で定期的なメンテナンス照射がおすすめ。
そうすればぷっくり若々しい膣を維持できます![]()
③ヒアルロン酸注射(デジリアル)
ここで注意が必要なのは、ヒアルロン酸の注射といっても顔で使用するものとは違って、膣専用に作られたものでないとだめです![]()
当院で膣に使用するヒアルロン酸は、2種類あります。
1つは膣内の壁を膨らませることで膣のゆるみを改善させるもの。このタイプのヒアルロン酸は硬さの種類はいろいろがありますが、顔や胸などに使用されるのと同様のものになります。
2つ目は、膣の萎縮治療専用のヒアルロン酸、デジリアル。
こちらは文字通り、膣の萎縮治療目的に作られた専用のもので、1つめの一般的なヒアルロン酸とは似て非なるものです。
実際に顔用のヒアルロン酸とこちらのヒアルロン酸を膣粘膜に注入して比べてみたのですが、まずは注入後の触感が全く違います![]()
ちょっと注入方法にコツがいりますが、(これまで数百人の方の注射をしてますのでおまかせください
)一瞬でふわふわになります![]()
そして、患者さんの状態を診ていて感じたのは、持続期間がとにかく長いです。
基本的に柔らかいタイプのヒアルロン酸は吸収が早くて短期間で無くなってしまうのですが、こちらは1年経ってもまだ残っている方がほとんど。
なので、単純に「膣へのヒアルロン酸注入」といっても、膣内のボリュームを出して縮小したいのか、もしくは萎縮して硬くなった膣を柔らかくしたいのかによって、使うヒアルロン酸も注入方法も全く違います。そこを区別しないままあいまいに施術しているクリニックもあります
ので、気を付けてくださいね。
以上が、膣萎縮の現在の主な治療方法です。
閉経したら女性として終わり、なんて大昔の戯言。今はもう違います![]()
何歳になっても、女性として充実した生活を送っていきたいですものね。
閉経なんてどんとこい
今は、いくつになっても若々しいぷるぷるの膣になれるんですから![]()
