性交痛
2017年01月18日
「夫のちんぽが入らない」読みました
発売前から気になって、予約していた本が、きょう届きました。
「夫のちんぽが入らない」
衝撃のタイトルなのですが、
おふざけ全くなしの、切実で深く考えさせられる内容です。
仕事の空き時間で、一気に読み終えました。
大好きなパートナーと体の関係を持つことができないという実話です。
「夫のちんぽが入らない。交際期間を含めて20年、この問題は私たちをじわじわと苦しめてきた。周囲の人間にはなしたことはない。こんなこと軽々しく言えやしない」(本文より)
世間では当たり前のように誰でもできると思われている性交渉。
でも、できないことがある、という事実を知らない人があまりにも多すぎて
誰にも相談できないまま苦しんでいる人がいるのです。
「なぜ普通にできないのだろう」
「自分の不能さにうちひしがれた」
「もう、人間として駄目なんです、死んだほうがましなんです、、、」
(本文より)
誰も悪いわけではないのに、
ひたすら自分自身を責め続ける著者の思いが、
涙なしには読めないくらい伝わってきました。
内容から考えると、おそらく処女膜強靭症。
私のクリニックでも、相談に来られる方がとても多いです。
そして、治療すれば性交渉もできるようになるのです。
>>処女膜強靭症の症状・治療法について
「母は、病院で診てもらいなさい、と言う。
けれど、医師は私に言うのだろうか。奥さん、よくあることですよ、と。
そんなことを相談するくらいなら、押し黙ったまま老いていきたい。」(本文より)
この部分を読んだとき、私はとても残念な気持ちでいっぱいになりました。
治療ができるという事実さえ伝わっていたら、、、
たしかに、婦人科の医師でも、処女膜強靭症の診断ができない医師は多いです。
というより、診断できない医師のほうが多いというのが私の印象です。
潤滑ゼリーを渡すだけならまだましで、
我慢が足りない、などとひどいことを言われたということもよく聞きます。
世の中の人たちへ周知してもらう以前に
医者への教育が必要かもしれません
私のクリニックに処女膜強靭症の治療に来られる方の多くは、
この著者のように長い間思い悩み、深く傷ついておられます。
診察室に入ったとたんに、その場で泣き崩れる方もいらっしゃいます。
日々の診療で、このような方とお会いすることが増え、
私自身、相手の気持ちや苦しみを理解できるようになったと思っていたのですが、
今日この本を読んで、まだまだ本当の苦しみを理解できていなかったのではと、深く考えさせられました。
タイトルを見て、笑った人にこそ読んでいただきたい本です。
そして、昨年私が出した本、
「女性器コンプレックス~愛する人と交われない女たちの苦悩」
こちらもぜひご覧になってみてください。
お悩みがある方には、解決方法が見つかるかもしれません。
同じように悩みをかかえた女性たちが、一人でも多く救われますことを心より願っています
>>「女性器コンプレックス~愛する人と交われない女たちの苦悩」詳細はこちら
処女膜強靭症の手術についてはこちらです。
処女膜強靭症|処女膜切開手術・切除手術 | 婦人科形成なら銀座駅徒歩0分のなおえビューティークリニック