コラム
2026年01月13日
膣萎縮の治療にはレーザーかHIFUかどっちがいい?
膣萎縮の治療で、レーザーかHIFUかどっちがいいのですか?というご質問をよくいただきます。
なぜなら、クリニックによって萎縮治療に使う機械がバラバラで、レーザーを使用しているところもあれば、HIFUを使用しているところもあるからです。
患者様からしたら、どっちがいいか判断できずに困ってしまいますよね![]()
結論から先に言いますと、萎縮治療に適しているのはレーザー(炭酸ガスレーザー)です。
その理由をこれからお話します。
膣萎縮が起きる部位
まず、膣の萎縮が起きている部位について説明します。
膣萎縮については他の記事でお話させていただいていますが、女性ホルモン(エストロゲン)の低下で起きる、膣粘膜の病変のことです。
粘膜の構造からさらに詳しくお話すると、
膣上皮(粘膜表層): エストロゲンが減ると薄くなる → グリコーゲン(乳酸菌のえさ)が減少 → 乳酸が減って酸性が弱くなる → 自浄作用低下 → 臭い、細菌感染![]()
粘膜固有層: ヒアルロン酸減少、毛細血管減少 → 水分保持力が低下 → 性交痛、出血![]()
つまり、膣萎縮の問題の中心は、粘膜表層~浅層にあるのです。
レーザーとHIFUの作用機序
それでは、レーザーとHIFUのそれぞれの作用する部位についてお話します。
レーザー:粘膜表層~浅層を加熱
→ 上皮細胞の分化促進、血流改善
→ 上皮が厚くなる、潤いが増える![]()
HIFU:深部組織を加熱
→ 組織収縮、支持組織増強
→ タイトニング(締りがよくなる)
つまり、レーザーは粘膜の浅い部分、HIFUは深い部分に作用します。
萎縮は粘膜の浅い部位で起きている病変であるため、HIFUは萎縮の改善には効果が低いのです。
萎縮治療をしたいのであれば、レーザーです。
膣用のレーザーや超音波といった機器は増えてきましたが、病態に合わせて適した機器を選択しないと、せっかく高いお金を払ったのに効果がない
といったことにもなりかねません。
みなさんも治療を受けられるときは医師に言われるがままではなく、本当にご自分の症状に合った施術なのかをしっかり考えて決めるようにされてくださいね![]()
